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アドベント第一主日を迎え、クリスマスへと心を向けていきましょう。
今年は、大きな喜びというテーマを掲げました。天使たちが羊飼いに告げた言葉です。口語訳では、すべての民に与えられる大きな喜び、と訳します。英語訳NIVは、「Great Joy」と訳します。この英語訳の言葉に心惹かれました。クリスマスは、神が大きな喜び=Great Joyを私たちに与えて下さった出来事です。それが救い主イエス・キリストの誕生です。
今年、私たちは改めてクリスマスのメッセージを聞き取ります。主イエス・キリストの誕生の出来事は、神が私たちを救う救い主をお与えになった出来事です。それは私たちにとって大きな喜びであるというメッセージです。
今日は、その大きな喜びを与えられた人たち=東の博士たちのことを見ていきましょう。
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今日の箇所の物語は、クリスマス・カードやクリスマス・ページェントには必ずと言って良いほど、描かれます。物語、と言いましたが、決してフィクション=作り話ではありません。
この箇所に、目を留めたいこと=大きな喜びが記されています。神は、私たちをこの大きな喜びの中へと招いておられるのです。皆さん、この招きに応え、一緒に喜びましょう。大きな喜びの中に入っていきましょう。
ルカ2章に記されている救い主イエス・キリストの誕生は、実に密やかな、そして静かな出来事のように記されています。家畜小屋で人知れず生まれ、夜、野宿している羊飼いたちにだけ知らされた出来事です。
しかし、今やこの出来事は全世界に伝わり、満ちています。それはこの出来事を伝えた教会があったからです。もはや密やかな出来事ではありません。誰にも知られないような出来事ではありません。すべての民に与えられる大きな喜びの出来事として伝えられているのです。
その初めに、東の博士たちの礼拝があります。この出来事は、神が私たちすべての民をご自身の大きな喜びの中へと招いておられることを意味します。
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東の博士たちは、聖書の民=ユダヤの民ではなく、異邦の民、異邦人でした。しかし、神は、彼らに思いを抱かせました。彼らに星を見させ、新しい王=救い主の誕生を知らせたのです。
マタイ福音書は、ユダヤ人的色彩の強い福音書です。その最初に系図が書いてあることからもわかります。そのマタイが、ユダヤ人よりもまず異邦人の彼らが主イエスを礼拝したことを記します。実に異色の記事です。
救い主の誕生というクリスマスの出来事が、自分はキリスト教徒ではないから関係ないと思っている人たちにとっても、大きな喜びの出来事であることを物語っています。そして、これは。神がこの大きな喜びの中へとすべての人を招いておられることを物語っています。
私たちも、クリスマスの出来事はすべての人たちへの大きな喜びの知らせであることを伝えて生きたいものです。
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東の博士たちは、ユダヤの王の誕生であるなら王宮に行けば何かわかると思いました。ユダヤの王が生まれたと思ったのは、東の方で見た大きな星を見たからでした。この王に会うために危険を冒してまで長い旅をしてきました。ユダヤの王=救い主の誕生を知らされたのだから、会わなければ、見なければ、礼拝しなければと思ったのです。
しかし、王宮では期待に反して何の情報も得られませんでした。空振りです。途方に暮れる博士たち。しかし自分たちの国で見た星が再び現れ、彼らを導きます。そして、救い主の所まで行き着きました。
彼らは、この上もなく喜んだ、とあります(10節)。これ以上にない大きな喜び=Great Joyです。
この星の導きは、まさに神の導きでした。彼らがユダヤの民ではなく、異邦の民であったけれども、神は彼らを導き、救い主の所へと連れていきました。
彼らは、幼子主イエスに遭い、喜びにあふれて黄金、乳香、没薬を捧げ、ひれ伏して礼拝しました。この時、主イエスはまだ幼子です。しかし、その幼子に救い主の姿を見たのです。ここに彼らの待望の姿があります。この方こそ、私たちを救うお方、暗闇から、孤独から、罪から救うお方であると信じたのです。
そのように信じ、待ち望んではるばる遠くからやってきて、一番大切なものを捧げ、礼拝しました。そして、大きな喜び、この上ない喜びにあふれたのです。
クリスマスとは、このように主イエスを礼拝することです。そして喜ぶことです。尋常ではない喜び、大きな喜び、天の喜びにあふれることです。
救い主イエス・キリストの誕生を喜び、十字架の御業を喜び、復活を喜び、私たちの救いを喜ぶ。これが礼拝です。
救い主の誕生は、私たちの救いが確かに行われることを意味します。ですから、私たちはこの救い主の誕生を喜びます。天の御使いは言います。すべての民に与えられる大きな喜びを伝える。今日、あなたがたのためにダビデの町に救い主がお生まれになった。
神は、私たちをこの大きな喜びへと招いておられます。神の招きに応え、私たちを救う救い主の誕生という大きな喜びの中へと入って行こうではありませんか。
今日、聖餐の恵みにあずかります。これもまた大きな喜びにあずかることです。救い主イエスの十字架の死と復活により、私たちは救われました。その救いを心から喜び、感謝します。大きな喜びの中に入り、感謝をもってこの恵みにあずかって行きましょう。